無事に屏風の制作、そして個展の開催を終えることができました。お越しくださった皆様、応援してくださった皆様、本や作品をご購入くださった皆様、本当にありがとうございました。
素晴らしいお花やお祝いも頂戴致しました。皆様の温かいお心遣いに心からの感謝の気持ちでいっぱいです。
このような機会ですので、オンラインでの3D展示でもご覧頂けます。
展示はすごく久しぶりで、ちょうどアメリカで二ヶ月の展示を予定したものも、2020年の4月からの会期で、ちょうどコロナで全世界に広がり始め、ロックダウンが始まる頃で、当時はギャラリーも営業をすることができず、結局はギャラリーさんの機転とご好意もあり、オンラインでの3D展示をさせて頂く事となりました。
2020年の去年は、新しい作品作りに没頭したり、身体の気の流れを可視化する、スピリットペインティング(ボディペインティング)に取り組んだり、今までの作品を整理して画集を制作したり、そして一番大きなものは、文化庁の補助金を生かして、屏風への制作にと取り組むことでした。
屏風の制作に一心に取り組んできたこの期間。緊急事態宣言もあり、絵画教室も開催できない期間も多くありました。人との交流が少なくなった後にこの展示を開催することができ、改めて人と作品を分かち合うこと、その素晴らしさを体感した展示だったように思います。
7月頭の時期ではありましたが、コールを信じて開催させて頂いた画廊主の富田さんにも心より御礼申し上げます。
この屏風に描かれている植物も含めて、人物には全て元となったポーズや表現をしてくださったモデルさん達がいらっしゃいます。その時に目の前で見た感動を胸に描いていったこの作品。その方の、その時にしかなかった瞬間をコールの絵で昇華されて、物語を紡ぐ一端へとなっていく。私たちの目に見たあの美しさを残したい、そういう思いがありました。
今回の展示も東京にいらっしゃるモデルさん達が来てくださり、本当にじっくりと見て頂いたり、海外の方でも、この作品の一部になれた事がとても嬉しいと言ってくださる方も多くいらっしゃいました。本当にありがとうございました。
また、人物表現のフィルムで撮影した銀塩写真も展示をしていたのですが、看護師さんの方が、「身体がこんなに綺麗だとは知らなかった」と言ってくださった方がいらっしゃいました。
それは実はとても嬉しい経験で、傷ついた心身を癒していく、治癒のお手伝いをしていく方だからこそ、身体に対して、「痛いもの、苦しいもの」というイメージでなく、「本来美しいもの」という事があるかないかで変わっていくのではないだろうか、と思いました。
やはり人間が皆身体を持っている限り、身体に対して思うことは、自分の身体に対して思うことが大いに反映されるということ。そこに痛みや苦しみ、ネガティブなものが反映されているのか、それともボジティブなものなのか。それによっても自己肯定感なども変わっていきそうです。
美を体験するということ、自らの内の中にあるものを見つけるということ。
そのような機会を頂けたこと、そして作品や本をお送りできるということ。
応援して頂ける方がいること、そしてそのような方々とまた再会して色々お話しできたこと。
心からの感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
今回制作した特別な屏風。燈を絶やさずに、また伝えていきたいと、そう思っています。